特別代議員と党員集会・予備選挙

民主党の特別代議員は、大統領経験者、上院議員、下院議員、州知事、党幹部で796人いる。特別代議員は予備選挙で選ばれる訳ではない。民主党の予備選挙ではオバマ候補とヒラリー候補が接戦を演じているが、8月の民主党全国大会までに決着がつかないと、796人の特別代議員の支持の行方が焦点となる。

バラク・オバマ上院議員の立候補

2008年のアメリカ大統領選挙にアフリカ系アメリカ人のバラク・オバマ上院議員(民主党45才)が正式に立候補の表明をした。(2007年2月10日) 大統領予備選挙の第1弾はアイオワ州で2008年1月3日に行われる。

オバマ大統領候補がヒラリー大統領候補に世論調査で差をつける

アイオワ紙が直前情勢(読売新聞)Yahoo!ニュースより。08年1月2日読売新聞

アイオワ紙が直前情勢。オバマ氏がヒラリー氏に過去最大の差をつける。 【デモイン(米アイオワ州)=貞広貴志】米大統領選で全米初の党員集会を3日に控えたアイオワ州の直前情勢は、民主・共和の両党とも世論調査によって首位が違う異例の大接戦となっている。 1日付の地元紙デモイン・レジスターが掲載した世論調査(27~30日実施)によると、民主党ではバラク・オバマ上院議員が32%の支持率で首位を占め、2位ヒラリー・クリントン上院議員の25%に過去最大の7ポイント差を付けた。

党員集会アイオワ州の結果

大統領予備選挙の為の党員集会がアイオワ州で1月3日行われた。 民主党も共和党も「脱ブッシュ候補」が1位になった。

民主党のアイオワ州党員集会

民主党のオバマ氏は1位38%。ヒラリー氏は3位29%。 アイオワ州のアフリカ系アメリカ人は2%と非常に少ない。(ニューヨーク州は16%) そのアイオワ州でアフリカ系アメリカ人であるオバマ氏が勝利したのは、若者の支持があったからだ。アイオワ州での党員集会への参加者は、前回04年の2倍で、30才以下に限ると、3倍だったそうだ。

共和党のアイオワ州党員集会

共和党のハッカビー氏は1位34%。ロムニー氏は2位25%。 ハッカビー氏はイランへの強硬姿勢を崩さないブッシュ政権を批判している。

大統領予備選挙・党員集会ニューハンプシャー州の世論調査

アイオワ州に続いてニューハンプシャー州で大統領予備選挙が1月8日行われる。 ニューハンプシャー州でのCNNの世論調査では、昨年末、オバマ氏30%、ヒラリー氏は34%だったのが、アイオワ州党員集会後の1月4日の調査では両者33%で並んだ。 アイオワ州と同じようにニューハンプシャー州のアフリカ系アメリカ人は1%と非常に少ない。

ニューハンプシャー州の大統領予備選挙の結果

ニューハンプシャー州の予備選挙で、民主党はクリントン氏が勝利[マンチェスター(ニューハンプシャー州)8日 ロイター通信]より

11月の米大統領選に向けた各党候補者選びで前半戦のヤマ場となるニューハンプシャー州の予備選が8日行われ、民主党はアイオワ州の党員集会で3位に甘んじたクリントン上院議員が、事前の世論調査に反して僅差でオバマ上院議員を破り、大きな勝利を獲得した。

事前の一連の世論調査では、クリントン氏がオバマ氏に大きく水をあけられていたが、今回の勝利により、一進一退のクリントン氏の選挙キャンペーンに大きな弾みがつくことになる。開票がほぼ終了した段階で、クリントン氏の得票率39%に対し、オバマ氏の得票率は37%。共和党はマケイン氏が37%でロムニー氏は32%だった。

民主党の争いでは、結果が判明した深夜にかけ、クリントン氏がオバマ氏をほぼ終始リードする展開となった。

オバマ氏はニューハンプシャーで勝利してクリントン氏を連敗に追い込み、民主党の候補者選びでトップランナーとしての座を固めたい意向だった。同氏はクリントン氏の勝利を祝福しつつも「私は引き続き闘志を燃やしており、先に進む準備ができている」と述べた。

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